資源昆虫学研究室では、有用昆虫の利用と有害昆虫の防除を念頭において、種々の昆虫の行動・生態・生理について解明するための研究をしています。そのアプローチは、行動・化学生態学的手法及び生理生化学的手法によります。
真社会性昆虫はじめ種々の昆虫の個体間相互作用や、昆虫・植物間相互作用も含めた生物種間の相互作用に着目し、主として行動・化学生態学的手法によって現象解明を目指しています。また、桑葉・繭層を含む種々の植物・昆虫に由来する有用生理活性物質の利用にむけて、その生理的機能の解明と利用法の開発も目指しています。
また、カイコガを主対象として、生殖制御に役立つ精子成熟の機構解明や、無細胞タンパク質合成系構築をすすめるなど、精子の長期冷凍保存や人工授精による昆虫資源の維持管理、医薬品生産への応用など、実用的な新蚕業創出を目指しています
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研究室メンバー 2023
<教員>
<研究員>
<学生>
- 大学院生(博士後期):坂田 大介・波部 峻也
- 大学院生(博士前期):後藤 龍太*・峰雪あやめ・山岡 実・太田 悠斗・香川 雛・小松 駿一・村田瑞葉
- 学部生:市瀬 楠喜*・居場 なずな*・大内 惣史・本多 夏子*・村田 旺史・山本剛己*松ヶ崎Campusに研究室
主な研究テーマ
- 教 授:秋野 順治
- 真社会性昆虫:アリ・シロアリ類の同巣・カスト認識と種間共生・寄生に関わるコミュニケーション
- 捕食性昆虫の繁殖と採餌・共食いの回避に関わるコミュニケーション
- 植物による受粉戦略:花粉媒介昆虫の行動制御に関わるコミュニケーション など (HP)
- 准教授:長岡 純治*
- 蚕種学,家蚕発生・遺伝学を基盤とした「オスから見た昆虫生殖学」の構築
- 育蚕学,絹糸化学を基盤とした「転写・翻訳共役型無細胞タンパク質合成系」の構築 など (HP)
- (LABとして継続)
- 繭由来機能性成分による加齢臭抑制とそのメカニズム
- 桑葉中に含まれる蚕幼虫の生育阻害因子および機能性成分の季節消長とその分布変動