▶ 蚕糸技術の支援

マハサラカム大学 Silk Innovation Center(SIC)
1.桑園造成
2002年にSilk Innovation Centerがマハサラカム大学に設置されるとともに、大学構内に桑園用の土地開墾や桑苗増殖を行い、乾季の灌水、雨季の排水、肥培管理などに対する支援を現地で行ってきました。現在、主にBuriam 60(BR60)系統が栽培されていますが、1.6kg/㎡の桑葉を収穫でき、蚕の飼育に用いると共に桑茶の製造にも用いています。

 

 

 

 

 

 

2.無菌的な蚕飼育施設
SICでは、ウイルス、細菌、原虫が飼育室内に持ち込まれるのを防ぐため、孵化幼虫から3齢の幼虫を、人工飼料を使って無菌的に飼育しています。そして、4齢の蚕を養蚕農家に配り、新しい飼育技術の普及に努めています。SICでもこの壮蚕を愛知県の養蚕農家から寄贈された飼育機械で飼育し、孵化幼虫20,000頭(匹)から20-23kgの繭を収穫しています。また、SICでは蚕を用いた各種の生物実験も行われ、これに要する器具類は、塩野義製薬株式会社から寄贈され、大学だけでなく民間からも支援を受けました。

  

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