生物資源フィールド部門では、京都工芸繊維大学の図書館と美術工芸資料館とのコラボレーション企画を通して、当部門が保有している養蚕関連各種資料を一田 昌利教授の監修のもと、2021年4月展示公開に向けた準備を進めています。具体的なオープン日程については、こちらのページにてご案内いたします。


<特別記念事業>


もうすぐ100年 嵯峨キャンパス

** 各講演の演者紹介と講演要旨
生物資源フィールド科学研究部門
ショウジョウバエ遺伝資源研究部門

 京都工芸繊維大学は、その繊維学部の前身である京都蚕業講習所は1899年に設立され、学制改革により本学が新制大学として設置されたのは1949年のことでした。令和元年にあたる2019年は、本学開学120周年と創立70周年を迎える節目の年にあたります。(本学70周年記念はこちら)

 現在の嵯峨キャンパスは、京都高等蚕糸専門学校の実験実習桑園として1921年にこの地に開設されたことに始まります。そこから98年を経た2019年の10月には99年目を迎えます。嵯峨キャンパスは今年「白寿」。そして間もなく100年目を迎えます。

 その嵯峨キャンパスは、1950年3月、その前年に新制大学として産声をあげたばかりの京都工芸繊維大学の「附属農場」として設置されました。その設置から数えると、今年で丸69年、4月からは70年目を迎えています。現在の生物資源フィールド科学研究部門は、組織上は先端昆虫研究推進拠点の一部門ですが、拠点開設以前は 生物資源フィールド科学教育研究センターとして、農学士に必須である農場実習教育を担ってきました。部門の研究分野が位置している研究本館は1996年竣工ですが、それと同時に設置された経緯があります。
 1999年には、嵯峨キャンパス内にショウジョウバエ遺伝資源センターが開設されました。同センターも、拠点開設後は、ショウジョウバエ遺伝資源部門と名称を変えていますが、今年で開設20周年を迎えます。

 京都工芸繊維大学の旧繊維学部の歴史や伝統と共に歩んできた嵯峨キャンパス。100年の節目を迎えるにあたっては、その歴史・伝統を踏まえたうえで、固執することはしないまでも、蔑ろに断ち切るわけでもなく、それらを活かして新たな展開をはかる起点としたいところです。これからの100年にむけては、まさに 基礎なくして応用なし。環境保護に医食同源、生物多様性や食の安全も踏まえた教育・研究を進めるキャンパスとして、漕ぎ出していきます。